IR情報

CEOメッセージ

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株主・投資家の皆様へ

はじめに、新型コロナウイルス感染症が世界で一進一退を繰り返しているなか、罹患されている方々や、困難な状況におられる皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。また最前線で対応されている医療従事者など関係者の皆様に深く敬意を表し感謝申し上げます。

当社は、2002年の創業当初より、「世界から失明を撲滅する」というミッションのもと、眼科領域に特化したバイオテック企業として、数々の革新的な治療薬・医療技術の開発に取り組んでまいりました。1日でも早く、眼疾患で不安を抱えておられる方々に、希望と安心、そして目が見える喜びと感動をお届けするべく、今後も確固たる信念のもとに日々研究開発及びマーケティングに精力的に取り組んでまいります。

2021年は、引き続き、スターガルト病の治療薬候補、エミクススタト塩酸塩の第3相臨床試験を継続し、また、ウェアラブル近視デバイス「クボタメガネ」の台湾での製造許可の取得に加え、国際規格「ISO 13485:2016」の認証を取得しました。現在、眼科領域の「薬」と「デバイス」の二つを軸に進めている当社のプロジェクトについて、簡単にご紹介させていただきます。

エミクススタト塩酸塩について

現在の網膜疾患治療では、主に眼内注射薬が⽤いられておりますが、眼球に注射をすることに対する不安から、治療を受けることに抵抗のある⽅も多くいらっしゃいます。当社が開発しているエミクススタト塩酸塩は、飲み薬であるため、患者さんへの精神的負担がより軽く、より安全性が⾼い、⾰新的な治療法になることが期待されております。現在は、スターガルト病を適応症としたエミクススタト塩酸 塩の第3相臨床試験を実施しており、2020年8月には、米国食品医薬品局(FDA)の助成プログラムに選定されました。2020年5⽉1⽇付ですべての 被験者登録の完了を発表、今年の第3四半期にはデータベースロックの完了を予定しており、その後デ ータ解析を行う予定です。当臨床試験で、ポジティブな結果を得ることができれば、当社の長年の取り組みが新たなフェーズに入ることが期待されます。

医療⽤機器について

⾃覚症状の乏しい網膜の病気の早期発⾒と、網膜疾患に罹患した⽅々のモニタリングを実現し、個々の患者さんに適した眼科治療を⾏うための医療機器の実⽤化を⽬指しております。遠隔で網膜の病変を観察するため、クラウドを活⽤した超⼩型光断層診断装置の開発を進めておりますが、5Gの本格始動や、新型コロナウイルスの影響により、遠隔医療デバイスの需要が⾼まっていることから、当社では、いち早い商⽤化に向け、マーケティング戦略にも⼒を⼊れてまいります。NASAのスペースミッションへ向けた宇宙⾶⾏⼠モニタリングデバイスの開発については、2020年4⽉末にプロジェクトのフェーズ1が完了しました。現在は、米国予算が新型コロナウイルス対策に割かれているため、フェーズ2の予算が付く時期は未定ですが、NASAの本研究の責任者は、この装置を使い、宇宙に⻑期滞在した宇宙⾶⾏⼠の69%が罹患するというSpaceflight Associated Neuro-ocular Syndrome (SANS)の解明に役⽴てたいと考えているとのことで、引き続き、協議を続けております。

近視治療を目標に開発しているクボタメガネについても、早期商業化に向け開発を進めております。近視は我々にとって最も身近な眼疾患の一つであり、さらに、この新型コロナウイルスの影響による学童期児童の屋内近見作業時間の増加に伴い、患者数が増加している疾患です。

今後も社員⼀丸となり、事業に邁進する所存でございます。皆様、引き続きご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。


   

2022年4⽉吉⽇
窪⽥製薬ホールディングス株式会社
代表執⾏役会⻑、社⻑兼最⾼経営責任者
窪⽥ 良 MD, PhD