IR情報

CEOメッセージ

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株主・投資家の皆様へ

当社は、「世界から失明を撲滅する」というミッションのもと、眼科領域に特化したバイオテック企業として、数々の⾰新的な治療薬・医療技術の開発に取り組んでまいりました。1⽇でも早く、眼疾患で不安を抱えておられる⽅々に、希望と安⼼、そして⽬が⾒える喜びと感動をお届けするべく、確固たる信念のもとに⽇々研究開発及びマーケティングに精⼒的に取り組んでまいります。2019年は、アメリカ航空宇宙局National Aeronautics and SpaceAdministration(以下、NASA)との開発受託契約の発表に始まり、NASA関連の発表の機会が多い年となりました。また、主⼒パイプラインの⼀つであるスターガルト病の候補薬、エミクススタト塩酸塩の第3相臨床試験の被験者登録も、⽬標数の半数以上の登録が完了し、被験者登録完了まで⼀歩⼀歩進めてまいりました。現在は、エミクススタト塩酸塩、オプトジェネティクス技術による遺伝⼦治療薬、医療⽤機器の3つのパイプラインを中⼼として、複数のプロジェクトを進めております。

エミクススタト塩酸塩について

現在の網膜疾患治療では、主に眼内注射薬が⽤いられておりますが、眼球に注射をすることに対する不安から、治療を受けることに抵抗のある⽅も多くいらっしゃいます。当社が開発しているエミクススタト塩酸塩は、飲み薬であるため、患者さんへの精神的負担がより少なく、より安全性が⾼い、⾰新的な治療法になることが期待されております。現在は、スターガルト病を適応症としたエミクススタト塩酸塩の第3相臨床試験を開始し、被験者登録を進めております。2020年4⽉14⽇時点での被験者登録数は、171名となっており、当初の⽬標被験者登録数162名を上まわる登録数を達成いたしました。今後は、最終登録者への投与を開始したのち、24ヶ⽉にかけて当臨床試験を実施していきます。

医療⽤機器について

遠隔で網膜の病変を観察するための超⼩型光断層診断装置の開発を進めております。クラウドを活⽤し、⾃覚症状の乏しい網膜の病気の早期発⾒と、網膜疾患に罹患した⽅々のモニタリングを実現し、個々の患者さんに適した眼科治療を⾏うための医療機器の実⽤化を⽬指してまいります。昨今では、新型コロナウイルスの影響により、遠隔医療デバイスの需要が⾼まっております。当社では、逸早い商⽤化に向け、マーケティング戦略にも⼒を⼊れてまいります。また、NASAと締結した宇宙⾶⾏⼠モニタリングデバイスの開発についても、2020年1⽉末にプロトタイプの操作デモを⾏い、⾼評価を得ております。この装置を使い、宇宙に⻑期滞在した宇宙⾶⾏⼠の69%が罹患するというSpaceflight Associated Neuro-ocular Syndrome(SANS)の解明に役⽴たせて⾏きたいと考えております。

オプトジェネティクス技術による遺伝⼦治療薬について

網膜⾊素変性症を対象とする遺伝⼦治療の研究開発を⾏っています。網膜⾊素変性症は世界で約150万⼈が罹患し、 失明に⾄る恐れがある遺伝性の網膜疾患です。⽶国では2017年に世界で初めて眼科の遺伝⼦治療薬ラクスターナが承認され、薬価が両眼で9,600万円だったことも追い⾵となり、今後、⾼い成⻑が期待できる市場と⾔えます。当社の開発している遺伝⼦治療薬は、ヒト由来のロドプシンを⽤いているため、安全性が⾼いことが期待されております。


今後も社員⼀丸となり、事業に邁進する所存でございます。皆様、引き続きご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。


   

2020年4⽉吉⽇
窪⽥製薬ホールディングス株式会社
代表執⾏役会⻑、社⻑兼最⾼経営責任者
窪⽥ 良 MD, PhD